セイレムの魔女終わり。

 日曜日に終わっていたんだけど更新しなかったらずるずると……。
 感想は一応反転して書きます。もし興味があるならポイントしてお願いします。
 一言で言うなら良かったの一言。一つ一つの言葉が物語の背景を形成し、用語の辞書などのユーザーフレンドリーさがツボ。床屋の赤青白の色は医学での動脈と静脈から来ているなどの薀蓄がたっぷりなのがど真ん中のストライクだった。世界背景は丁寧に作られているし、一人一人のキャラクターの造詣や個性が遺憾なく発揮されている。まあ、味方キャラクターですが。エロシーンは飛ばしていたので余り見ていませんが、それでも良さそうなのは垣間見れましたし。
 しかし魔女狩りの話は良かったと思った。このゲームの中で一番のキー・ワードと言えば魔女狩りと云う言葉なのです。全てのヒロインのルートにそれが根深く関わっており、色々な視点でその姿が浮き彫りにされます。一つ一つが違う視点からなので飽きさせる事はありません。
 好きなキャラクターはメインヒロインでジュリア。魔弾の射手と呼称される彼女の父親が行方をくらましてしまい、その名を継いで大型のライフル片手に狩りをする姿は綺麗の一言。彼女ならではの苦悩や力強さ、儚さと弱さと過去にメロメロです(笑)。ちなみに唯一の非処女。
 惜しい点を上げるなら描写力の欠けた場所ですかね。あるシーンでキャラがたくさん出てくるのですけど、いなかったキャラクターがいきなりセリフが出てくる印象を感じ、もう少し前フリを考えて欲しかったりします。もう一つはこれ一つでは語られない部分が多すぎる事。ファンディスクで保管されるのですが、これ一つではワンシーンしか出てこない伏線のキャラクターや主人公との関係、後全く謎のままで終わったりする人物も多数いるのが悔やまれます。挙げてしまいますがミカエル神父とアムカトリさんが特に。あの二人出てくる部分が多いのですがそれでも全く語られないキャラクターで終わってしまっているのが悔やまれます。だからrufのホームページで展示されているCGギャラリーの一部分は物語で全く出てきませんでした。
 まあそんな事を言ってもそれを余りある描写力と世界背景があるのは確かです。結論、無茶苦茶面白かった。

 多少ネタバレ気味です。しかしそんな深い場所まで入ってないので少しぐらいなら、と言う人は読んでも良いかと思われます。
 私の中で十指の中に喰い込みそうなゲームでした。