特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)

 うーん、難しいなー。


 時空のクロスロード-ピクニックは終末に-著:鷹身一幸
 榎野英彦氏が本当の作者だとか。(鷹身一幸はリライト担当)。この本は思い出深い、と言うか、ライトノベルと言う中において、一番好きな作品。とにかく、最初から最後まで感動しっぱなしだった。人類は死に瀕している、だけれど、僕らは生きている。そう、訴えかけてくれる情熱を垣間見た気がする。
 正直この次回作は面白くない。私の試験では、この一巻目こそ一番読む価値があり、また深い感動を与えてくれる気がする。二巻目、三巻目は、どこか二番煎じにしか見えないのだ。偏見なのだろうか? しかし、私はこれ以降を読み、この本以上の感動をもらえなかったのは確かだった。
 お勧め。


 夏への扉 著:ロバート・A・ハインライン
 これはやばいと思った。反則だった。面白すぎる、意味で。中学生か高校生のハジメに読んだ作品だったと思うが、最初の積み重ねで作り上げた伏線をバラバラと、ボロボロと氷解させていく様は感銘以外の何物でもなかった。著作年が30年前で、21世紀を舞台とするものでもあるから三十年前から見た未来図と言うのに抵抗がなければお勧め。


 玩具修理者 著:小林泰三
 理系作家として名高い小林氏の処女作。……だが、私が好きなのは、この「玩具修理者」ではなく、書下ろしである「酔歩する男」だ。内容は触れるだけでネタバレになるようなものである。差し障り無いように言うなら、主人公がバーテンであった一人の男。その男は自分を知っていた。しかし、自分はその男を知らない。彼は、大学生の時親友だったと話し出した……。
 ある一つの仮説を広げ、て作られた、純SF小説(?)。私が思い描いた理想を具現してくれた作品だった。氏の「人獣細工」もそうだったが、衝撃を受けたと言う意味ではまさにこれ。名著。

 僕の血を吸わないで 著:阿智太郎
 爆笑した話。名前から分かるように、吸血鬼が物語に絡んでくるのだが、それはもうお茶らけて子洒落て、ごちゃごちゃな話w 中学生の時分で読んだが、立ち読みで笑ってしまった。このとき初めて呼んだ電撃文庫だったと思う。
 この話はどたばたの限りを尽くすのだが、しんみりとしたラブコメ。巻を増すごとにギャグに磨きがかかり、四巻の「しとしとぴっちゃん」では笑い死にと言う不名誉な最期になりかけたぐらいのものだった。とにかく笑え。この話は98%がギャグで、2%だけシリアスだから。