ワカラナイ

 分からない。それが答えでしかなかった。
 好きと嫌いの境界線なんて知らない。二元論だけじゃねえんだよと言いたいが、それは逃げになる気がしたので、知らないし分からないと答える。
 なんでお祭りに参加して、やり遂げたの? その言葉にも、分からないと言うだろう。衝動でも合っただろうし、義務感もあったし、それが出来る前は希望も抱いてたはずだし、でもひっくるめての言葉は思いつかない。どれも言葉にしては不十分だし、理由にもなってない。だから不足ある自分の語彙に反省し分からないと言い切るしかない。
 なんで生きてるのか? 知らない。本当に分からない。確かに後のことも考えてるだろう。そして、それ以上の理由など、僕にはわからない。これ以上の理由は思いつけないけど、でもそれを取っ払ったら死ぬなんて言うことはないだろう。
 だから分からないって言うしかないじゃないか。凄くありきたりだが、見つけるしか、ないじゃないか。分からないんだから。世界には言葉が溢れてるし、問題と、それに対する答えも一杯あるだろう。

 でも、自分が作り出した答えは、結局自分が見つけるしかないじゃないか。世界になんか落ちてないよ。自分で答えを作り出していくしかないんだよ。

 だから、中途半端にすんなよ。