不変な群青色の雲は少数、千変する真っ白な空は広大にある。
 風は周りを包み、景観だけが急ぎ駆けるかのように加速する。
 世界はただ其処にあり、己と言う存在だけで全てを廻す感覚。
 自己を内包し黙すことに徹す人々と、それを嘲り囀る建造物。
 一歩前を進むように見えるが彼らは一歩後ろへと退いている。
 死ぬ為に生き続ける一般人と、生きる為に死へと飛ぶ自殺者。
 カゴに閉じ込められた虫達を俺達は嗤う。
 ココに閉じ込められた俺達を虫達は嗤う。


 全てがあやふやな世界でも、オレは存在して、
 総てがあべこべに決壊して、ソレは万歳した。



 The Meaningless World