書評

アムリタ〈上〉 (角川文庫)

アムリタ〈上〉 (角川文庫)

アムリタ〈下〉 (角川文庫)

アムリタ〈下〉 (角川文庫)

あらすじ:妹の自殺。そして頭を打って記憶を失い、自分を完全にとり戻せない私。二度、結婚している母、父親の違う弟、いそうろうの母の友人といとこの女性二人との奇妙な家族関係。そんな日々の生活の中に突然、訪れる変化。弟の不思議な力の目覚め、とまどい、苦悩。妹の恋人だった竜一郎との新たな出会い、そして恋。紫式部文学賞受賞。
・・・・・・んーーーーー。
どういうコメントをつけていいか分からなくて困った作品。
うん、こまった、すっごくこまった。こう言うジャンルに不慣れなせいか、何処をどう面白く感じて良いのか分からなくて戸惑いました。
なんていうか、こう言う女流系の、女性に書く、女性を気持ちを表した作品って言うのは一種のファンタジーと捉えた方がいいのかしらん? この話は「私」を主軸にしていますが、肝は「弟」であり、その弟の不思議な力が中途半端に終わっている気がして、どうにも喰い残しと言うか、消化不良で心に残ってまふ。それと小説内に出てくるキャラクターがことごとく『良い人』で終わっているみたいで不満。なんとなく、某トリの人は嫌いな部類なんじゃないかなーとか思いました。
 一言で感想を申し上げるならば、「ワケワカンネエヨ」です。