この嘘は墓にまで持っていく

 真夜中にキミと二人で帰路を目指す
 火照った顔を盗み見しながらあらぬことを考えるよ
 言ったよね、僕はキミと友だちだって
 でもそれは僕の臆病嘘だったんだ
 君の笑顔を見るたびに僕はただ笑うしかなくなるけど。


 分かってる 嘘つきだって 分かってる 最低だって
 それでも僕は一歩は踏み出せない
 大切に思うから距離が開いて欲しくない
 だから僕は この嘘を墓にまで持っていく


 冗談を言うと華やかに笑う君を見て
 僕は心の中で溜息をつくよ
 あの時の嘘を取り返したいって
 けど時は巻き戻しにはできないよ
 そんな当たり前に一人部屋で泣きたくなるんだ


 分かってる 嘘つきだって 分かってる 最低だって
 それでも僕は一歩を踏み出せない
 大切に思うから距離が歪んでしまぬように
 だから僕は この嘘を墓にまで持っていく


 色々な理由を山積みにしたけれど 自分を騙しきれなかった
 嘘つきの癖に 自分の心には正直みたいだった
 今日も君に電話して からかう嘘に真実を混ぜるよ
 キミのあの頃はと昔に巻きもどして


 分かってる 嘘つきだって 分かってる 最低だって
 それでも僕は一歩を踏み出せない
 大切に思うからキミもキミの恋人も
 だから僕は この嘘を墓にまで持っていく


 分かってる 嘘つきだって 分かってる 最低だって
 それでも僕は一歩を踏み出さない
 大切に思うから自分の好きと思う心が
 だから僕は この嘘を墓にまで持っていく