僕の胸や背中はいつだって空いている

 つまらない嘘は言うなよ 君のごまかし方は良く知っている
 目を逸らして沈んだ声 辛い時にはいつだってそうしてる
 いつだって背負い込んでさ 大丈夫だって無い胸張るんだ
 その背中が物凄く辛そうにしていても

 苦しかったら僕に言えよ 役に立たない僕も案山子はできる
 気の聞いた慰めは出来なくても 話だけは聞いてやれる
 僕の胸が脈打っているのを知っているかい?
 僕の背中は意外に広いことを知っているかい?
 キミの為に僕の横はいつだって空いているよ


 くだらない言い合いはやめよ キミの誇り高さは良く知っている
 鼻高々に息を吐く 譲れないようによくそうしてる
 自分だって悪くてもさ 変に意地張って背中を向けるんだ
 その顔のナミダ 見せないように隠して

 落ち着いたら僕に言えよ 聞かん知らずの僕も案山子はできる
 気の聞いた仲直りは言えなくても 困った顔はしてやれる
 僕の胸が脈打っているのを知っているかい?
 僕の背中は意外に広いことを知っているかい?
 キミの為に僕の横はいつだって空いているよ


 仕方ない繕いはもうやめよう 僕の心は君がよく知っている
 ついキミに怒りを吐く 溜め込んだ分当たってしまう
 好きで堪らない君だからさ 全部の気持ちが向いちゃうんだ
 今は僕の胸も背中も 小さくか弱いんだよ
 
 口下手だから何も言えないよ どんな時も僕は案山子なだけだ
 誰にも不釣合いな不細工で ただ目を赤く腫らすんだ
 キミの胸が柔らかかったのを知っていなかったよ
 キミの背中は意外に強いことを知っていなかったよ
 ボクの為にキミの横は空いているんじゃないんだよね


 僕の胸はいつだって温かいよ 君がいるから
 僕の背中は意外に広いよ 君を背負うから
 僕の為に君の前はいつだって空いていたんだね