喰らい尽くすように、

 喰らえと命じられ、わたしは反抗する。
 叫べと言う言葉に、俺は耳を傾けない。
 殴れと叱咤され、僕は拳を下げる。
 「あるがままに」に、僕は恐怖する。
 助けてと言わない、許しは乞わない、愚痴は漏らさない、怒りは仕向けない、涙は流さない、拳は握らない、目は閉じない、耳は塞がない、口は開かない、舌を噛み切らず、ただ私は貯蓄する。どこまでも身体を肥え太らせて、風船に弾け飛ぶまで。肉体が、四散するその日まで――。