Chapter1//L.L=Litter.Logic(散らばった論理)

 目覚めた私はただひたすら彼について知ろうと歩みだした。一週間も眠っていたらしい鈍った体と気だるい精神に鞭打ち、ただ足を棒にして歩く。気を失った場所、駅などただ散らばっている論理をかき集める。誰にも知ろうとせず、教えようとせず、ただひたむきに彼の足跡を辿った。そして――数日後のある日、彼の有力な手がかりが掴むことになる。