Chapter3//L.L=Loyal.Lily(誠実なユリ)

 白い彼女の個室に導かれ、私はとても豪華とは言えない椅子に腰掛ける。彼女は少々苦笑して「悪いわね」と形の謝罪をして、彼の話をしだした。なぜここに来たのか? どういう性格だったのか? どんな気持ちを抱いて生活してきていたのか? これ、ね。と彼女は一つの折り紙を出してきた。あの子が作ったの、お詫びらしいのね。白い、ユリの形を成した折り紙。それは彼のひたむきさと、誠実さが見えた。